真の自由主義は、むしろこれから始まる

揺れているのは、イギリスそしてEUではなくて、中国ではなかろうか・・ ということでここしばらく中国関連の記事を特に気にしてチェックしているが、中国経済自体はバブル崩壊どころか、まだまだ発展途上国要素が強く、つまりはまだまだどっかしらに余力が残っている気配が濃厚だ。

中国方面はむしろ、習近平体制が危ないのかもしれない。

 

 

TPP&TTIPによる中国囲い込みはご破算となり、世界は自由経済秩序のままに、CPS&IoT社会を目指していく。

それにあたって、ドイツや日本は国家協力体制の元でそれらを発展させていく気配が強く、企業の自由こそが産業の発展の近道であることを信じる英米勢は警戒を強めているのではないだろうか。

www.rieti.go.jp

 

 

世界がみんなITで繋がってしまう前に、各国はそれぞれちゃんとしっかり自国を整備しておかなければならない。

政治の内向き&金融財政ジャブジャブ体制はこの流れに合っている。

しかも、世界が繋がってしまえばどっちにしろ、中共現体制は維持できない。

中国自身もそれは良く分かっているだろう。

 

 

 

電車の時間など、そんな正確にしてどうする・・ だったハズの世界が、日本のインフラを輸入している。これは「時間が正確でスゴい!」と言ってる場合ではなく、IoT社会が見えてきたからやっていることのようにも思える。

 

 

EUは本来、将来巨大化していくであろうドイツを、ヨーロッパの秩序の中に押さえ込むために強化された。イギリスの参加は、一緒にアメリカを連れてくることで、ドイツの先・・ ロシアとの間に大きな壁を作ることで、一層ドイツをこちら側に納めることを意図したものだ。

ロシアは既に、いち途上国でしかないことを表明しているし、自覚している。これからは一層、資源頼りのヨーロッパの田舎国として生きていく覚悟さえあるように見受けられる。

但し、軍事大国としての実績と過去があり、世界の秩序維持を担う常任理事国でもある。

自国に対し、さらに今現在の中東での行いに対して西側諸国がやってきたことを見れば、とても信用することなどできないだろう。

繰り返すが、シリアに対する英米の行いはとてもまっとうとは言えない。

 

テレビ・新聞が決して報道しないシリアの真実 (朝日文庫)

テレビ・新聞が決して報道しないシリアの真実 (朝日文庫)

 

 こちらの著者はイデオロギーだなんだ一切関係なく、官僚として赴任して見て来た事実をただ書き連ねている。

 

 

 

これから急激に訪れるCPS&IoT社会だが・・

どうも「ロボットに仕事が奪われる!」云々の話しが先行している。

 

これからどのようなもっともらしい言説が飛び交おうと揺るがない一番芯にある部分とは、①誰か人に任せていてもろくなことをしない分野・生産性が上がらない分野をオートマチックにしたい ②モノはなくならない。結局は良いものを作り続けられることが重要だ。という二点だろう。

 

良い車、良い牛肉、良い野菜、良い映画、良い医療、良い素材、良い環境・・・

これからはむしろそれが重要になるのだろう。

 

 

 

先日トヨタが在宅勤務云々・・ というニュースがあった。

toyokeizai.net

 

記事内に、「政府も2020年に云々」という記載があるが・・

総務省のスマートジャパンICT戦略の中に

http://www.soumu.go.jp/main_content/000297688.pdf

バーチャルオフィスなど新たなワークスタイルの実現(2017年頃まで)という記載がある。

トヨタは車関連以外にも、農業もやってるし、人工知能もやってる。

 

つまりは、このような国家的プロジェクトと一体になって取り組んでいるということなのだろう。

 

 

今日はこんなニュースがあったが・・

jp.wsj.com

 

東京オリンピックでは、期間中に来る外国人に対し、入国審査を済ませると希望者に専用端末が配られ、それがパスポートと生体認証に紐付けされ、次に両替で何かしらインセンティブのある期間中専用仮想通貨への両替を勧められる。その端末は料金決済はもちろん、道案内やガイド、スマートタクシーから通訳から盛り込まれ、パスポート代わりにもなる。出国時に仮想通貨の残金は返金され、その場で全データ消去をして返却される。

 

といったような・・・

そういうことが実現されていくのだろう。

 

※ニュースの件は、ただ単にスマホがパスポート代わりになるだけで、まだまだいろいろ不十分だけど。

 

 

世界中のいろいろなビッグニュースに惑わされるけれど、今世界中で猛烈に動いているのはこの分野だ。

日本のGDPは年550兆円ですね、トヨタの売り上げは27兆円(全世界でだけど)。

アップルやエクソンモービルもちょうど同じくらい。

つまり、世界の巨大企業が真剣に駆けずり回れば、これはやっぱり政治的な大事ってわけだ。

 

今の世界の政治潮流は、やっぱり次に訪れる社会へ向けて歩調を合わせていると仮定して、今後はしばらく見ていこうと思う。

 

 

制度や方法が問題を解決してくれると思えるような勘違いが幅を利かせてきた時代は終わりを告げる。

結局誰かが、ちゃんとしっかりやらないといけない。それには、ちゃんとしっかりやる人が、その役目を担えるようになっていかなければならない。

フリーライダー問題というけれど、現状の制度に便乗してその上澄みをすくってるだけのようなビジネスも、それに含まれるに違いない。

何せそういう勢力が常に、バブルを起こして、その膨らみを平らげて、そしてさっさと逃げ続けてきたのだから。